金洲は、4月1日に解禁になり、11月いっぱい行けます。15.6年前初めて遊漁船に解禁になりました。当時は東京からも深夜の貸し切りバスが御前崎にやってきて、大変なにぎわいでした。当時は、ヒラマサの大ヒィバーで、大型がゲットし、製造技術に未熟さもあって、竿折れが続出しました。あのころにくらべれば、底引き船が入ったりして魚は減ってきています。
 しかしそれでも銭洲と並んで、太平洋岸での有数の漁場であることには変わりありません。
 金洲といっても広いので、有名なトンガリの根をはじめいくつかの根があります。根によって住む魚はちがいます。どこを選びどう組み合わせるか。潮を見て判断するのが、船頭の経験と腕です。博栄丸には多くの経験がローランに記録されており、船長は、金洲での第一人者の一人であることを自負しています。

メダイ
 金洲の早い時期はメダイで始まります。大きな目ぬるぬるした体ですが、白身のおいしい魚です。
 仕掛は八号以上の一本バリです。オキアミの餌でもきますが、サバの短冊状の身によくきます。一〇センチ前後にサバの身を切って丈夫なハリ、丈夫な竿でねらいます。
 小判といって一キロ前後のものから一〇キロを超す大物までいます。
イサキやヒメダイ
 ここのイサキは四〇センチを超えるものもいます。五号か六号の三本バリ、六メートルぐらいの仕掛を作るとよいでしょう。イサキのほかに、絵のようなヒメダイがきます。六月に入れば、マダイよりはるかに美味です。
 そのほか、キントキ、ウメイロ、オナガダイ、アカイサキなどがきます。

70センチのクーラーを遙かに超える1メートルちかいカンパチ
カンパチ
 昨年は、八月から九月にかけて、連日カンパチの大釣りをしました。静岡のテレビか放映し、ホットラインのホームページでもその映像を見ることができます。
 この釣りはイカ釣りから始めます。イカの足をはらわたをつけたまま引き抜きます。長い足をハリに付けてはらわたを下にしてぶらぶらさせて投入します。
 これにカンパチやヒラマサが食ってくるのです。一〇キロを超す大物もいます。仕掛は一四号六メートルもとればよいでしょう。せっかく釣れてもサメが現れるとみんなやられてしまいます。
ヒラマサ
 六月に入るとトンガリの根に、ヒラマサがやってきます。ブリに似ていますが、つり上げるときの感触は、もっと獰猛です。一〇キロを超す大物もきます。
 一〇号前後の六メートル一本バリのオキアミ仕掛でもきますが、サバやムロアジをつけた三〇号以上の泳がせ仕掛でやることもあります。